恋が出来る 君に会える

なんて素晴らし この幸せ

笠原桃奈さん、お誕生日おめでとうございます。

20歳になる瞬間のあなたを見つめていられること、本当に感謝しています。

本当に。

あなたが光の当たる場所に居てくれること、それがすべて。

けれどあなたは絵画ではなくて、じっと見つめればはにかんでくれる、生きた人間。

その生命のきらめきをこそ愛しているのだと、実感する日々です。

いまを生き呼吸しているあなたが、宇宙でいちばん好きです。

こわい人

 

この記事は、#竹内朱莉アドベントカレンダー に参加しています。

 

https://ameblo.jp/angerme-amerika/entry-12284254745.html

6年前の今日、2017年6月16日付けの竹内朱莉さんのブログである。このブログに簡潔に表れている、竹内朱莉さんと笠原桃奈さんの関係性の愛おしさといったら!

傍若無人なふるまいをすることで不器用に甘える笠原桃奈さん。その笠原桃奈さんをほほえましく見つめ、いじって怒らせてまた可愛がる竹内朱莉さん。

竹内朱莉さんは(わたしたち笠原桃奈さん推しのオタクと同様に)、ぷんぷん怒った笠原桃奈さんがとびっきり可愛いということを知っていた。

https://ameblo.jp/angerme-amerika/entry-12633238838.html

竹内朱莉さんは、笠原桃奈さんの歌声のこともよく褒めてくれた。わたしが見つけられるだけで、3回も「歌声が好き」とブログに書いている。あの竹内朱莉さんから歌声を褒められるなんて、と、何故かオタクが鼻高々になっていたりした。

 

と、これまで笠原桃奈さんについて書いていたときのようなスタイルで、竹内朱莉さんのブログ記事を挙げながら書いてみたのだが、竹内朱莉さんが選ぶ言葉は、斯様にシンプルである。書き言葉と話し言葉の文体の差はほとんどなく、明るく、おおらかで、率直だ。和田彩花さん、そして笠原桃奈さんのような思索的な言葉づかいをこよなく愛し、彼女らの言葉を拾い集めながら何かを見つめようと足掻くわたしのようなオタクにとって、竹内朱莉さんについて書くことは本当に難しいしごとである。

したがって竹内朱莉さんについては何か別の方法で語らなければならないのだが、その方法を見つけられないまま、卒業の日は刻一刻と迫ってくる。ひとまず書き始めてみるしかないと、たかを括った。

 

タケちゃんほんとにかっこよかったなあ……りかこも……むろたんかわいかったなあ……

 

わたしが初めてアンジュルムの現場に入ったのは、今は亡き千里セルシーで行われた『次々続々/糸島Distance/恋ならとっくに始まってる』のリリースイベントだった。

2014年末にスマイレージアンジュルムの存在を知ってから優に1年以上を在宅でうじうじと過ごす中で、田村芽実さんを卒業までにひと目見たいという思いに背中を押され、やっとハロー!プロジェクトの世界に足を踏み入れた。

田村芽実さんのキレはもちろんのこと、メンバーひとりひとりの輝きに圧倒され、大大大好きな「ヤッタルチャン」も披露され興奮しきり、全員握手があんなにも高速だとは知らずほぼ無言で通り過ぎるなどの無礼を働いたのも今となっては懐かしいが、その現場で鮮烈に記憶に残ったのは、竹内朱莉さんの揺るぎないパフォーマンスであった。

 

『七転び八起き』での「明日の事よりも今日が大事」の気障さ、『次々続々』でのラップとソロダンスのキレ、『恋ならとっくに始まってる』での跳躍するメロディーの危なげなさ。全てあらかじめ知っていたはずなのに、生で見る彼女の技術は圧巻だった。あまりにもブレがなくこなれている歌声とダンスは、正確無比でありながら、遠くからでも否応なく観客の目を奪い心を踊らせる。アンジュルムの芯を貫くその強さは、今日までずっと変わらないままだ。

(余談だが、この短い9人時代における「たけめい」の双璧っぷりが最も顕著に表れていたのは、ひなフェス2016で披露された『シャボン玉』カバーで間違いない。熱っぽく曲の感情をほとばしらせる田村芽実さんに対し、竹内朱莉さんはあくまでもクールにきりりと対峙する。ふたりが互いをずっとライバルだと思っていただなんて、本人たち以外の誰もが知っていた。)

 

福田花音さん、田村芽実さんが立て続けに去り、竹内朱莉さんと歌で渡り合えるメンバーは実質的に居なくなったといってもいい。他の追随を許さない圧倒的な存在となってから、実に7年間も、アンジュルムの大黒柱として活動してくださったという事実に、改めて感服する。

いや、そもそも竹内朱莉さんは、加入した当初から既にしてスマイレージの柱であった。精度は言わずもがな、甘酸っぱい清涼感と柔らかさが共存する歌声(『チョトマテクダサイ!』や『ヤッタルチャン』のような賑やかピコピコ曲も上品に保ってくれる)、痛快なほどにリズムを捉えたダンス(『寒いね。』のサビでエグいキレを見せる竹内朱莉さんのダンスが大好き!!ライブバージョンのMVで確認できる)、そしてひと目で覚えられるキュートなビジュアル。私がスマイレージの動画を初めて見たときからしばらくの間、センターは竹内朱莉さんだと思い込んでいたほどである。

 

その安定感は一切失わないままに、常に新しい表現を吸収していったのが、竹内朱莉さんというアイドルの凄まじさである。十人十色武道館の『大人の途中』とアンジュルムダンス部で、全てのリミッターを外したかのように無双しまくったかと思えば、リーダー就任後の『全然起き上がれないSUNDAY』では情念的な表現を試みた。最も劇的な変化を感じたのはコロナ禍を経てからの「Premier seat」で、『ミラー・ミラー』の頃まではまだ試行錯誤していたように見えたのだが、力の抜けたしなやかさをすっかり我がものとしていた。リーダーとしての成熟とパフォーマーとしての成熟はそのまま正比例し、『はっきりしようぜ』間奏ダンスの圧倒的な華やかさと艶やかさにははっとさせられ、極めつけは『悔しいわ』の大サビ!DIVAと呼んでも全く過言ではない、まさに完成された存在となった。

 

こうして竹内朱莉さんの好きなパフォーマンスを書き連ねてみて、自覚した感情がひとつある。はじめっからこんなに竹内朱莉さんのことが好きなのに、いつもいつもステージの竹内朱莉さんに目を奪われてきたのに、わたしは実のところずっと、竹内朱莉さんをどこかおそれている、ということだ。

先にも書いた通り、竹内朱莉さんはほとんど「語らない」人である。無論、「朝まで生竹内」という番組を成立させてしまうほどの驚異的なトーク力≒とにかくしゃべり続ける力の持ち主であることは言うまでもない。これでもかというほど明るく、誰とでもフランクに接し、必要な場面では厳しく、それでいてどの時代のどのメンバーにとっても親しい存在であり続ける、コミュニケーションの鬼である。しかし、彼女の選ぶ言葉はあまりにも素直で含みがないのに加え、とりわけ自分自身の心について明かすことを良しとしない。

したがって、これは単にわたしのアイドルオタクとしての能力の欠如ゆえでもあるのだが、わたしは竹内朱莉さんについて「ほとんど何も知らない」といってもいい。どんなできごとにも豪胆に笑ってみせながら、その下では至極冷静に数歩先を見据えている、その思考の有り様を知らない。『交差点』では必ずと言っていいほど泣いてしまうのに、そのほかではまるで涙を見せない、その感情の動きを知らない。いつでも自分自身について惜しげなく開示してきた和田彩花さんよりも、もしかしたらずっとミステリアスで、得体が知れなくて、こわい人。それが竹内朱莉さんなのである。

 

しかしそのことは、アイドルという擬似宗教の世界においては欠点でも何でもない。なぜなら、信仰には畏怖が必要であるからだ。「神」には、わたしたちの理解し得ぬ正義があり、感情があり、意志がある。時に下される鉄槌は、その愛や正しさを打ち消してしまうほど冷徹で厳しいこともある。けれど、「神」はわたしたちを決して見捨てず、慈しみ続けてくれる。こわい人であるということは、アイドルグループのリーダーという役職に求められる素養であるのかもしれない。

つまり、竹内朱莉さんの卒業というエポック・メイキングな瞬間に立ち会おうとしているこの地球上のすべての人類に、大変お節介ながら言っておきたいのは、「竹内朱莉さんがこわい人だということを忘れるな」ということである。できるかぎり竹内朱莉さんのすべてを見たいと思うのなら、彼女の作る優しい愛の世界に溺れるがまま死んでしまうのではなく、わたしたちは決して分かりあうことなどできないのだという事実を胸に抱き、そのおそろしさを感じながら、卒業に臨むしかない。『同窓生』でつんくが「疑ったりしてごめんなさい」と書いたように、それがなければ、ほんとうの「I LOVE YOU」は伝えられないのだ。

 

 

竹内朱莉さん、ご卒業おめでとうございます。ああ、結局、あなたについて何も、何も書けませんでした。あなたは祈りを必要としないでしょうから、ただただ敬意を。おそれるとはすなわち、敬意を払うということなのだから。

 

愛する事と信じる事


20211115日。日本武道館

わたしはそこに居ないはずの人間だった。

なぜならわたしはわたしのチケットを、一生でたった一度しかない、宇宙でいちばん好きな人の卒業コンサートのチケットを、手放してしまっていたからである。

最初に断っておくが、これはあの最高のコンサートについてのライブレポートではない。笠原桃奈さんという人について書いたものですらない。ひとりの哀れなオタク、推しの卒業の日を迎えたオタクの、感情の記録である。


118日から発熱が続いていた。症状は軽く、PCRも陰性なのに、いつまで経っても熱が下がらない。

13日の朝目覚めて、検温をするまでもなく結果は明白だったので、前日の夜に決めていたことを実行することにした。すなわち、わたしはわたしの「桃源郷」へのチケットを譲りに出したのである。

堀込高樹によれば、「光は愛、愛は光」。卒コンに空席を作ることなど、笠原桃奈さんを祝福する桃色の光をひとつでも欠けさせることなど、それだけは絶対にあってはならないことだった。ゆえに決断した。少しだけ泣いた。自分は笠原桃奈さんが振りまく幸せをただ漫然と甘受するばかりで、なにひとつしてあげられることはないのに、最後に笠原桃奈さんを照らす愛の光の一粒になることすら許されない人間なのだと。けれど、迷いはなかった。チケットを手放すこと、それだけが今のわたしにできる最善のことだと信じていた。きっと最初からそういう運命だったのだと、わたしの何かが足りないせいなのだと、自分を納得させた。


すぐに譲り先が決まり、チケットを速達で発送してひと安心したそのとき、あるフォロワーさんからこのようなDMが来た。

「当日、始まる数時間前でも大丈夫なので、体調が戻ったら言ってください。わたしのチケットをお譲りします。あなたに卒コンに入って欲しい。」

彼女は°C-ute遺族だったこともあり声をかけてくださったそうだが、こんなことってあるのだろうか、今でも信じられない。そんな尊いお方がわたしのフォロワーに、この世に存在するだなんて。哀れで惨めなわたしを見かねて天から舞い降りたもうた女神か天使だったのではないだろうか?

理解の範疇を超えるほど寛大すぎるその提案を受けて、あまりにも畏れ多く、一度は断るつもりでいた。罰当たりなことに、漸く覚悟を決めたところだったのにどうしてと思ったりもした。けれどベッドの中でどうにか熱を追い出そうと苦心しながら、ライビュや自宅で卒コンを見届ける自分の姿を想像し、どうしようもなく苦しくなった。なんのためにオタクをやってきたのか。この日のためじゃないのか。好きな人にありがとうを伝えるために、この世に生まれてきたんじゃないのか。

悩み抜いて、その意志を、例の女神に伝えることにした。「当日の昼、体調と仕事が問題なさそうなら、連絡させていただきたい」と。女神はLINEでわたしに微笑んでくれた。


そして20211115日昼過ぎ、わたしは東京行きの新幹線に乗っていた。世界がこれまでになく美しく、輝いて見えた。世界のすべてがこのすばらしい日を言祝いでいるかのように思えた。

予定より到着がギリギリになり、女神と落ち合おうとするものの迷子になって焦り、ようやく落ち合えたら今度はお会いできた嬉しさでアタフタし、楽しくお喋りしているうちに(なんとその女神、武道館の前までわたしを送り届けてくださったのである。やはり俗世に存在する人間の持ちうる親切さを超えていらっしゃると思う。)武道館に到着し、着席してレンタルした防振双眼鏡の調整にあくせくしていると、もう照明が落とされた。ほとんど何の感慨もないまま、久々のアンジュルムのコンサートとそれに参加できることに無邪気にわくわくしたまま、わたしはその時を迎えた。


コンサートについては、書くべきことはなにもない。

見て欲しい。そこにすべてがある。


笠原桃奈さんが愛し、なにより笠原桃奈さんを愛したアンジュルム

10人のシルエットが浮かび上がったとき、10人がひとつのアンジュルムという生き物になっていることがわかった。

その扇の要として、最もアンジュルム的な存在である笠原桃奈さんという人が立っていた。


あなたと出会う為にこの世に居るんだと確信した夜。

運命なんかクソ食らえだ。

今日のあなたを見るために生まれてきた。

それなのに、今日が終わってもまだ生きたい。今日の輝かしく美しい思い出があるから、これからの人生も強く生きていける。

そんなコンサートだった。


最後のソロパフォーマンスで、最後のお手紙ではっきりと、これからもノブレス・オブリージュを強く志すことを示していた。

かつては普通の子どもだったという感覚をその手に残している人が、自分は特別な機会に恵まれた特別な人間なのだということを自覚し、それをみずから背負って生きていくことの過酷さを、ただびとのわたしは想像することしかできない。

でももうわたしはその困難さに憂慮したり、心配のあまり声をかけたりすることはできない、というか、する必要もない。笠原桃奈さんは、もうとっくにわたしたちの視野に留まっているような人ではない。ただ、高く遠く飛んでゆく笠原桃奈さんを見失ってもそれを受け入れることができるように、この別離の時間を作ってくれただけのことなのだ。

だから別れは悲しいけれど、辛くはない。今日のあなたと同じくらい、それ以上に、未来のあなたは美しく尊いものだととわかっているから。


わたしはもともとアンジュルムが好きで、アンジュルムにいるから笠原桃奈さんのことを好きになった。だからアンジュルムではない笠原桃奈さんのことをこれからも好きでいられると、断言することはできない。あなたに嘘をつくことはできない。

けれどあなたが最後に伝えてくれたように、たとえあなたを好きでいるこの気持ちが過去のものになったとしても、その記憶はわたしの人生のなかで永遠の光を湛え続ける。

あなたを好きになったから知り得た感情、見つけた景色、気づいた価値観、出会えた言葉、わたしの腕には抱えきれないほどの、あなたからもらったとりどりの宝物。そのひとつひとつを必要なときに取り出して眺めることができるように、丁寧に磨いてしっかりと包んで引き出しに仕舞っておくことにする。これからも、否が応でも、あなたと一緒に生きていかなきゃならないから。一緒に生きていきたいから。

とっくに覚悟はできている。ただ今はもうちょっと、くよくよする時間が必要なだけ。


笠原桃奈さん。

アンジュルムと、わたしと出会ってくれて、信じさせてくれて、愛させてくれて、ありがとう。

「一生忘れません。」

そう信じることこそ、わたしにとっては愛することそのものでした。幸せでした。

地球が今日も育む愛をもって、いまこの瞬間瞬間に、宇宙でいちばんあなたが好きです。


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祈り

 

今年も宇宙でいちばん好きな人のお誕生日がやってきた。

笠原桃奈さんがアンジュルムで迎える、最後のお誕生日。

笠原桃奈さんが17歳になるタイミングで開催されていたハロコンで、笠原桃奈さんが披露していたのは『おとなの掟』でした。

youtu.be

笠原桃奈さんみずから歌いたいと訴え、ボイトレの先生をして「練習する必要ない」と言わしめたこの挑戦、笠原桃奈さんは他でもなく笠原桃奈さん自身の意志と力によって次のステージへ、高みへと上りました。

 

そう人生は長い 世界は広い

自由を手にした僕らはグレー

背伸びしすぎだなんて評価を一切受け付けないほどに、大人っぽいという薄っぺらな言葉では足りないほどに、隅々まで感情をほとばしらせ、しまいにはこの詞で一気にその物語を自分のものとして手繰り寄せる。そういうことができてしまう人だとみんな知っていて、でも誰も知らなかったのだと、まざまざと思い知らされた驚異的なパフォーマンスでした。

 

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抱きしめられなくても、手を繋げなくても、必死で寄り添いあって、優しく笑いあって、ひたむきに今という奇跡を祝福し続けた8人の時代。

船木結さんという存在の特別さ。アイドルの才能に満ちているといえば簡単なのかもしれないけれど、それだけでは説明がつかないほど、色々なことを背負ってしまった人。

笠原桃奈さんと船木結さんは似たもの同士で、ゆえにその差異が浮き彫りになって、だからこそ余計にふたりの関係はもどかしく愛おしく楽しく切ないものでした。子どもから大人に、後輩から先輩になる過程をいっしょに歩んだふたり。大人になったふたりはもう宇宙の真理や大人のずるさについて話したりすることはないのかもしれないけれど、その記憶は世界との対話を諦めないふたりの信念をきっと支え続けるにちがいありません。

船木結さんの卒業コンサートで、笠原桃奈さんはついに涙を零しませんでした。心の芯のようなもののひんやりとした硬さが肌に滲み出ていて、その肌のうえにはうっすら炎がゆらめくようで、冷たいのか熱いのか、その両方なのか。はじめて笠原桃奈さんのことを怖い、と思いました。怖くて美しくて、そしてたまらなく魅力的でした。

 

ameblo.jp

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ほんの1年前ちょっと前、勝田里奈さんの卒業コンサートで「大人っぽくなります!」と宣言していた笠原桃奈さんは、あっというまにその段階を飛び越えて、自意識についての新たな戦いに臨みました。それはつまり、身の丈以上に大人っぽく/子供っぽく見られることを拒否し、自己像を自分の手中に取り戻す挑戦でした。

他者から見た自分のイメージを自意識と一致させることはあまりにも困難で、ほとんどの人は大人になるにつれてそれを諦めてしまうか、とりわけアイドルであればそのイメージを利用したりともすれば内面化してしまう人も多いのではないかと想像しますが、笠原桃奈さんはその違和に見て見ぬふりをしなかった、できなかったのかもしれません。それはまるで「赤リップ事件」についてもう一度、自分自身の文脈で思考し直そうとしているようにも見えました。

 

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ともすれば無謀で危なっかしいその挑戦を経て、結局必然的に、笠原桃奈さんはかつての和田彩花さんと同じ結論に至りました。ずっと向き合い続けてきた自己肯定という巨大なテーマに対していわば開き直りに近いその態度は、世界への「祈り」としての開き直りでした。今でもコンプレックスに悩み苦しみながらそれでも、自分に注がれてきた愛を自覚し、祈る者すなわち表現者として舞台に立つ決意。笠原桃奈さんはノブレス・オブリージュの担い手として、アンジュルムの愛を世界に分配すべく名乗りを上げたのです。

 

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93人を加えての10人体制はカラッと明るく、さわやかな希望に溢れていました。201811月に7期が加入してから絶え間なくメンバーが入れ替わり、久々に卒業予定者がいない体制。『はっきりしようぜ』の間奏で竹内朱莉さんの左右を固める佐々木莉佳子さんと笠原桃奈さんのあまりの迫力にくらくらして。あの十人十色時代に匹敵するような新たなアンジュルムの時代がやってくる、そういう確信に満ち溢れたシングルでした。

大人っぽい衣装で大人っぽい表現を求められた『愛されルートA or B?』の笠原桃奈さんは(どういう考えを抱いていたにせよ)完璧に演じきってみせました。その表面上の揺らぎなさ、迷いのなさがやはりすこし恐ろしくて、わたしは少し尻込みしてしまって、でもこのときはまるで予感めいたものすらほんの少しも感じていなかったのです。

 

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笠原桃奈さんの卒業は、もっとずっと遠い、いつかの未来の話だと思っていました。笠原桃奈さんはわたしが想像していたよりもずっと聡明で、ずっと大人でした。アンジュルムの精神を体現するかのような笠原桃奈さんの選択は、どこまでも正しく明快で、なんの疑問を挟む余地もありませんでした。

けれど好きな人の人生を勝手に決めつけて悦に入っていた業の深いオタクは、さあ行ってらっしゃいと朗らかに背中を押すことすらままならないのです。いつまでも同じところにしがみついているみっともないオタクのことなどいっそ踏み台にして捨てて忘れて、夢に向かって高く跳んでくれたら、と思いました。

「これは私のエゴかもしれないけど、もし時間がかかったとしても、いつか解ってくださったら嬉しいです。」

それなのに笠原桃奈さんときたら、こちらをそっと振り向いて襟を正してくれるのです。笠原桃奈さんを好きでいる、ただそれだけのオタクの誇りを失わせないように微笑みかけてくれるのです。

 

youtu.be

もう 止めたりは出来ないよ

どうなるか わかんないけど

うん 受け止める

だって もうとっくに始まってる

卒業発表後はじめての現場、ハロコンRuby公演開始1秒で、わたしの思考は砕け散りました。2018年の春、わたしがまさに笠原桃奈さんに決定的に恋をしていることに気づいてしまったあのパート、『恋ならとっくに始まってる』の冒頭の台詞を、まさかここで再び聴くことになるとは思ってもみなかったからです。14歳のときの、これから始まる得体の知れないなにかへ戸惑いつつ思い切り飛び込んでいくような勇敢さとはまるで別人の、これから何が起こるのかはっきりと見据え、すべての困難を覚悟したうえで一歩を踏み出すような勇敢さ。

 

"それでは好かれないよ私は好きよ

真っ赤で派手な爪

慣れてないだけ じきに首ったけ

大人になることは 汚れることじゃないわ

ピンと来ないならちゃんと私を見てなさい

そしてソロフェス2笠原桃奈さんが選んだ『Va-Va-Voom』は、笠原桃奈さんのために作られた曲ではないのがいっそ不思議なほどに、笠原桃奈さんの曲でした。大人っぽくも子どもっぽくもなく、その間で揺らぐ等身大の女の子が、大人になることへの覚悟のしるしを自分自身に刻みつけるかのような、笠原桃奈さんらしさに溢れた鮮やかなパフォーマンスでした。

ハロー!プロジェクトのアイドルの、他人のために作られた歌を自分のものとして歌うときのみごとさにいつも心酔しています。これまで書いてきたとおり笠原桃奈さんはとりわけその資質に優れているアイドルですが、自分を楽曲の物語に溶け込ませるというよりは、楽曲を自分の物語に引き寄せる引力が強い人なのだと思うのです。その才能は加入当初から変わらないまま、その上に覚悟という名の鎧を纏った笠原桃奈さんは、もう絶対絶対負けない。無敵です。もう止めたりできない。できるはずがない。

だからわたしもオタクとしての誇りを持って、覚悟を決めます。いつまでも笠原桃奈さんの覚悟を直視せずに怖がってばかりいるのはやめます。笠原桃奈さんが見てなさいと言うなら、見ています。笠原桃奈さんがアンジュルムという大河から退場するその瞬間まで見ています。笠原桃奈さんへ注がれる祝福のひとかけらになって、笠原桃奈さんが世界へ捧げる愛と祈りの燃料になります。それが笠原桃奈さんの物語に報いるためにわたしができる、たったひとつのことです。

 

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笠原桃奈さん、18歳のお誕生日おめでとうございます。

あなたの貴い成長を見つめることを許してくれてありがとう。

だいすき。

愛しています。

今日もあなたのことが宇宙でいちばんすきです。

 

『少年忍者 コンサートツアー 2020秋冬〜お祭りニンジャボーイズ!〜 ファイナル』セットリスト+メンバー紹介

この珍奇なタイトルのブログをわざわざ開いてくださった皆さまには説明不要かと存じますが、つまるところ「少年忍者さんたちに歌ってほしいハロー!プロジェクト楽曲でセットリスト組んでみた」という、良くある俗悪な趣向のブログです。

 

早速ですがまずは兼ヲタだけれど少年忍者のことはそれほどという迷える子羊どもへの道案内として、僭越ながら22人のメンバーをハローに強引に絡めつつご紹介します。

ハロヲタもジャニヲタも同期に目がない生物ということは共通しているはずなので、ここは入所順に。

 

⚫︎安嶋秀生(高32011年入所)

グループ内最長歴のダンス・アクロバット職人、ファッション番長な陽キャというハロー王道のハイスキルギャルだが、一度喋ればあまあま滑舌であざといアイドルしぐさを繰り出してくる。自己申告の短所は筋肉がつきすぎて背が低いこととプライドが高いこと。

 

⚫︎豊田陸人(高22012年入所)

自作キャッチフレーズ「みんなの少年陰キャ!!」に心を掴まれるが、上述の陽キャの誕生日に香水をあげたり、おもしろセンスの高い動画を上げたりと、行動的で社交的なタイプの陰キャ6人兄弟の長男で、若手ながら大黒柱感すら醸し出している。

 

⚫︎川﨑皇輝(高32012年入所)

川﨑兄弟の兄。皇輝プロのプロは嗣永プロのプロに近似する必殺仕事人。MC担当でふざけたい盛りの21人を華麗にまとめ上げる。特技がない、面白いことが言えない等コンプレックス発言をしがちなオールマイティー優等生。ファッションセンスと朝に弱い。

 

⚫︎ヴァサイエガ渉(高22012年入所)

天使のような容姿にクソガキ感のあるキャラクターで長きに渡りこの世代のセンターに君臨しているが、顔面・身長・内面ともに急激に成長し今や国王の風格すら見せることも。熊井友理奈さんを思わせるもったりとしたハスキーボイスが非常に魅力的。

 

⚫︎檜山光成(高22012年入所)

余りにも大人びた容姿と雰囲気ゆえ、実年齢を弄られるのが定番の流れ。気を許した相手に当たりが強いところなどは年相応。塩顔の印象に反しフィジカル強め。つんく曲に出てくる男を彼で想像すると一定確率でしっくりくる辺りが「国民的元カレ」たる所以か。

 

⚪︎川﨑星輝(高12012年入所)

川﨑兄弟の弟。兄がプロなら弟もプロで、動画の企画力・実行力と各方面での器用さは清野桃々姫さんを彷彿とさせるが、ややおっとりしているところがかわいい。純朴な少年から精悍な青年へと成長しつつあり、兄の身長を抜いたりバレンシアガを着たりしている。

 

⚫︎元木湧(大1世代、2013年入所)

学校の人気者の座をほしいままにする賑やかでおばかでイケてるギャルだが、油断していると華やかなダンスと年長者らしい頼もしさで落としてくる危険な男。特定の誰かに似ているわけでもないのだが、ハロプロキッズに居たよね?と脳の海馬に誤作動を起こす。

 

⚫︎内村颯太(高32013年入所)

忍者の飛び道具。ハローなら佐藤優樹さんポジションか。透明感ある容姿から様子のおかしな言動が飛び出す、と思いきや学力は高い理系ボーイ。かつてナイーヴだった少年の覚醒ギラギラパフォーマンスは必見だが、家庭科で作った迷彩のズボンは変わらず愛用中。

 

⚫︎黒田光輝(高22015年入所)

大人びた色気のある顔立ちでいて、実際は元気いっぱい人懐っこい大型犬タイプというキャラ設定が既にズルい。神がかったタイミングで天然ボケをかます愛すべきお調子者だが、向上心が強く「やるときはやる男」と評され、セクシーもキュートもお手の物。

 

⚫︎平塚翔馬(大1世代、2016年入所)

歩くプリクラという異名を持つぬいぐるみのような愛くるしさとのんびりした喋りからは最年長とは思えないが、誰からも愛される穏やかな性格と超一級のコミュニケーション能力で「少年忍者のクッション担当」を全うしている。ポパイ男子っぽいおしゃれさん。

 

⚪︎瀧陽次朗(高12016年入所)

22人の中では控えめだが、ちびっ子たちの中ではお兄ちゃんポジション。とっくにちびではないものの水着Jr.に放り込まれたりしている。自粛期間中は雑な自作BGMの料理動画やマシュマロTVシリーズなどを投稿し、島倉りかさん的な笑いのセンスを見せた。

 

⚫︎青木滉平(大1世代、2016年入所)

昨今のジャニーズグループに1人はいるフェミニン枠だが、彼のジェンダーレスの自然体っぷりには令和を感じる。年長ながら緊張のあまり泣いてしまうピュアさも。その放っておけなさと交友関係の広さから同年代Jr.からの圧倒的支持を得ており、争奪戦状態。

 

⚫︎織山尚大(高22016年入所)

ダンスを愛しダンスに愛された少年。ジャニーさんや松潤からも称賛されたそのパフォーマンスは非常にストイックで、鞘師里保さんを思い起こすオタクも多いであろう。中性的なベビーフェイスから奇行を繰り出すが、ちゃんと場を読んでやっているタイプ。

 

⚫︎北川拓実(高22016年入所)

ハロメンだったら「たくみのしらべ」を毎年開催している歌姫。小さくてかわいい男の子が大好きで(語弊なし)、とりわけ小田将聖のことを真剣に溺愛している。自身もあどけなさの残る少年だったが、最近はすっかり大人びてステージ上では歌のお兄さんと化す。

 

⚫︎深田竜生(高32018年入所)

一般人としても勝ち組人生を送ることができたであろうに何故か高校生にして入所してしまった親近感溢れるイケメン。後輩力と兄貴肌をバランス良く使い分ける恐るべき対人スキルを有するが、大事な場面ではあがってしまうのが憎めない。成長中のダンスも見所。

 

⚪︎長瀬結星(高22018年入所)

弟組9人の最年長。違和感なく小さい子たちに混ざれるベビーフェイスだが、ブレイクダンスやアクロバットを得意とする。動画内ではMC補佐をしたりお笑い担当になったり。健気でありながらどこかコミカルなキャラクターは横山玲奈さんに通ずるところがある。

 

⚪︎鈴木悠仁(高12018年入所)

高校生になったばかりとは思えないほど大人びた雰囲気に伸びやかな歌唱で、研修生にいたら間違いなくJuice=Juice追加メン候補。メンバーへの愛情表現が激しく、ちびたちにはもちろんのこと歳上の先輩メンバーたちにすら魔の手を伸ばしている大胆不敵な男。

 

⚪︎山井飛翔(高12018年入所)

飛翔と書いてつばさと読む。声優のようによく通る涼やかな声を持つキューティーボーイ。真面目な気遣い屋さんでいつもちびたちの遊びにニコニコ付き合っているが、Travis Japan吉澤閑也への愛情表現は逞しく、はやくブログを持ってほしいメンバー第1位。

 

⚪︎稲葉通陽(中32018年入所)

まったりした喋り方の癒し系で、祖母を「おばあちゃま」姉を「ねえね」と呼ぶロイヤルっぷり。それでいて舞台裏映像で見せたバキバキの肉体はオタクの度肝を抜いた。アクロバットはもちろん楽器など多芸タイプで、スキルメンとしての頭角を現しまくっている。

 

⚪︎田村海琉(中22018年入所)

ジャニーズ顔でありハロプロ顔。橋迫鈴さんを思わせる顔立ちの、将来を約束されたイケメン少年。それでいてシャイボーイなところがオタクとメンバーの心をくすぐってやまない。同期に対して口が悪かったりするやんちゃさもたまらないポイント。

 

⚪︎小田将聖(中22018年入所)

北川からの寵愛を一身に受ける最年少。海琉と較べると大人しそうな印象の容姿だが、実際は肝が座っているほうで頭の回転も早い。北川とも対等な友人関係を築き上げている辺り、侮り難い子ども。程良いこまっしゃくれ感、さてはエッグの末裔か。

 

⚪︎久保廉(中32018年入所

ご存知くぼれん。年齢の離れた先輩たちからの覚えもめでたいのは、中学3年生にして小学4年生のようなルックスや「ジャニーとか来て楽しかった」とでも言い出しそうな屈託のなさだけでなく、控えめな礼儀正しさすら持ち合わせているためである。

 

最年長(元木・青木・平塚)はクッキー世代、最年少(田村・小田)はほまめい世代のひとつ下。

とにかくメンバーが集まるだけで自動的に密になるせいか、数人ずつに分けられてパフォーマンスする機会が多く、最近は専ら以下のような編成です。呼称は非公式。

兄組ヴァサイエガ、皇輝、北川、織山、黒田(ここまでクリエF組)元木、安嶋、内村、深田、檜山、豊田、青木、平塚(ここまでクリエG組)

弟組星輝、長瀬、鈴木、稲葉(ここまでミドル忍者)瀧、山井、久保、田村、小田(ここまでちび5人)

 

というわけでいよいよ『少年忍者 コンサートツアー 2020秋冬〜お祭りニンジャボーイズ!〜 ファイナル』セトリ公開です。完全ネタバレですのでこれから参戦予定の方はご注意ください。ねっ。

 

 

1.『スカッとMy Heart』全員

22人いるのにモーニング娘。やらない理由がどこにありますか???というわけで開幕2曲。

スカッとは後生ですからどうかセーラーでお頼み申します(欲望に忠実)。Bメロでぴょんぴょんするあのフォーメーションをやる22人が見たい。少年忍者さんの歌う「もう逃げ出したりはしない しない 絶対しない」「ほめてほめてよ ほめまくってよ」の異様な切実さ。生田衣梨奈さんのアクロバットパートは稲葉通陽さんで。

ヴァサ「運命チェキだなんて」

青木「一人は最高だ」

 

2.The マンパワー!!』全員

そしてマンパワーを再現可能なジャニーズは少年忍者さん以外にまず見当たらない。シャウトは吉澤檜山、高橋鈴木で。「ホモサピエンス」は青木深田安嶋の順。1年くらい前の深田さんに飯田さんポジションをやってほしかった気持ちは正直ある。

 

3.『わっきゃない(Z)』弟組

身長差があるこどもたちは初期°C-uteをやる宿命なので。来年はもう似合わなくなってしまう曲かもしれないと思うといとおしく切なくなる。

久保稲葉「いきなり」

田村小田「ほら」

瀧山井「売店でごっつんこ」

長瀬「こんな時マニュアル」

星輝「何にも出てこない」

 

4.『行くZYX!FLY HIGH』弟組

年齢差があるこどもたちはZYXをやる宿命なので。清水田村、梅田鈴木のダブルセンターは譲れない。

鈴木「六本木 賑わう日曜日」

田村「カップルは映画のはしごしたり」

小田「夕方には帰るつもりだった」

稲葉「日が暮れた きっかけを探してる」

瀧「ひとり」山井「ぼっちなの私」

久保「おんなじ」長瀬「気持ちのフレンド」

星輝「返事してよ?」

瀧「好っきよいっぱィーア」

 

5.BERRY FRELDS』ちび5

全てのこどもたちは初期ベリをやる宿命なので。こないだの少クラで着てたチェック衣装がいいな。「この地球に愛を」がおおげさにならない特権的無邪気さ。

小田「ねえ電話の方が」

久保「ちょっと楽だけれど」

田村「ねえ今日だけなんか」

山井「会って話したい」

 

6.『ガタメキラ』ミドル忍者

4人のBack Fireがとにかく良くて、良すぎて、ハローの王道スキル曲をやってほしかった。軽やかさのあるダンスと声質の良さとリズム感と悠仁さんのフェイクでガタメキラに食らいついてみせるであろうという信頼感しかない4人。背伸び感もまた味わい深し。聞いてますか事務所!もっと4人に活躍の場を!さもなくばハローへの移籍を!

 

7.『エイティー エモーション』クリエG

Gにカッコイイ曲をさせないという強い意志のもと選曲。Gの潜在的なハローみ、すなわちギャルかわいさを引き出していきたい。そして本日華のエイティーンにおなりあそばした安嶋さんおめでとうございます!

青木「言わせたままじゃやだもんヌ」

安嶋「こんなんで本当にウィーのかな」

内村「結果出して大笑いしちゃえィァ」

 

8.『青春時代1.2.3!』クリエF

Fの正統派アイドルラップがめちゃめちゃ好きなので「時代は止まんねっすヨーチェケラッチョ!」が絶対にハマるし、キラキラでエモくてストレートな詞も絶対にハマる。それと全人類、黒田くんに後藤真希を演ってほしいでしょうが。

 

9.『抱きしめて 抱きしめて』兄組

ベリが完成したのはだいたい20112012年頃というのが通説ですが(個人調べ)今の兄組はその前夜の20092010年頃のベリに近い匂いがする。この曲を踊っている映像がありありと浮かんでくるのだけれど、例えば「抱きしめて 抱きしめて」のりしゃみやは1番ヴァサ皇輝・2番元木安嶋だし、「胸に刺さる言葉で」ではちゃめちゃなパンチを繰り出す内村さん、「愛の蕾咲く前に」でいちいち美しい横顔を見せる檜山さん、「恋の花びら舞い散る」のアクセントが最高な湧さん、「キリないほど」の肘の動きすら上品な青木くんなど。

豊田「青春ごっこだと」

平塚「人の目気にしてる」

青木「真っ直ぐ私だけ」

黒田「見ていてほしかった」

 

10.『上手く言えない』兄組

繰り返しになりますけども、グループとしての色が定まりきっていない感じがこの時期のアンジュルムの空気に似ている。そしてその空気感が卓偉節のくどい爽快さに合っている。

檜山「そう あいつも」安嶋「あの子も」

皇輝「英雄も俳優も」平塚「小説家も」

織山「革命家も」元木「アニメの主人公も」

ヴァサ「大統領も」黒田「アイドルも」

内村「ロックスターも」

 

11.青春小僧が泣いている』全員

ベリキューを足してもモーニング娘。にはならないのに、少年忍者の兄組と弟組を足すとあら不思議!'15になる!(少年忍者になります)少クラのさくらガールを見てこれだなと。「いろんないろんな奴がいる いろんないろんな道がある」「クラッと来ちゃって青春だね」の鮮やかさでいったら'15を超えるかもしれない。間奏ダンスは鞘師織山、譜久村皇輝。

 

12.『笑って』ヴァサ・北川・内村・青木・星輝・瀧・稲葉・小田・田村

ここからシャッフルユニットのターン。「投げ出すのなんてダサいし涼しげな顔してたい」「君はいい子って言われるたび嬉しくって寂しかったのよ」「ひときわ輝く星になる」これらの詞を透明感とともに、それでいて逞しく届けられる子たち。

 

13.チョット愚直に!猪突猛進』皇輝・黒田・平塚・豊田・深田・鈴木・山井・久保

「チョット!」「カモンナ!」やってる平塚さん絶対見たことある。記憶にある。山井くんのも良かった。はず。

豊田「獣のような激しさ(ガオー)」

皇輝「信念という弾丸(バキューン)(ウインク)」

 

14.Love take it all』織山・安嶋・元木・檜山・長瀬

まんまダンスユニット。配役は鈴木織山、矢島檜山、岡井元木、中島安嶋、萩原長瀬。特に檜山さんの丁寧かつパワー系の、人柄が滲み出るダンスに強く矢島さんを感じるので。

 

15.Missラブ探偵』全員

少人数の曲を大勢で歌うの良いなと思い。2人組を11組作ってそれぞれあのかわいい振り付けをやって欲しい。シンメで分けると余るヴァサ・久保のセンターコンビを真ん中にしたらめちゃめちゃかわいいと思う。

辻役皇輝織山元木深田檜山平塚星輝鈴木瀧田村ヴァサ

加護役北川黒田安嶋内村豊田青木長瀬稲葉山井小田久保

 

16.『地団駄ダンス』全員

お祭り忍者枠。コンサート中盤もトンチキ曲をバリバリ踊ってくれる少年忍者さんが好きなので。もちろん法被姿でよろしくお願いします。地団駄ドンドンは田村小田の両脇を深田内村が固める身長差配置で見たいです。

 

17.『私が言う前に抱きしめなきゃね』皇輝・北川・内村・平塚・青木・星輝

シャッフル2ターン目。いきなりなんですが川﨑兄弟って足して2で割って女の子にしたら宮本佳林ちゃんになりそうじゃないですか?知らんけど。イントロの振りで長い腕ぶん回す兄弟が見たいです。

 

18.『ねぇ 先輩』深田・鈴木・瀧・小田

年齢も身長も凸凹な18年入所組で。18年組はまだまだ新人なのに「明日からちゃんと生きてゆく覚悟できてる」ところがすごく偉いなあと思っています。「愛してください」は鈴木・小田・瀧の順で。

 

19.GET UP! ラッパー』ヴァサ・檜山・豊田・長瀬・久保

ハロー!プロジェクト所属アイドルとしてのヴァサイエガ渉さんにラップさせたくて仕方がないんです。しつこくても許してください。加護ヴァサ、松浦長瀬、安倍豊田、小川檜山、前田久保でコンビ配役も◎。

 

20.『浮気なハニーパイ』安嶋・織山・山井・田村

脚パカやってほしい少年忍者TOP4。山井くんは余裕でやり切るだろうし、安嶋さんも(パラパラを見るに)いけるタイプ、織山さんもなんだかんだちゃんとやる、海琉さんの照れが……ぼくは、見たいとです……

 

21.『夢と現実』元木・黒田・稲葉

我ながら完璧な采配。3人のバランスまんまでいける。元木湧さん、本当はキッズにいましたよね?いなかった?信じない……。わざわざ書くのも野暮なくらいなのですが、夏焼元木、鈴木黒田、佐保稲葉です。間違いないです。

 

22.『スッペシャル ジェネレ〜ション』全員

説明不要の持ち曲(持ち曲ではない)。でも少年忍者ならこの曲でタップ始める可能性はある。なんなら冒頭がタップ始まりで「スッ」のタイミング教えてくれる可能性すらある。

北川「ウォ〜ウウォウウォウイェ〜〜」

海琉「フラ」小田「フラ」皇輝「してる」

星輝「誰にアピってるの」

ヴァサ「100万年過ぎたって」

元木「この愛はゆ・る・ぎ・な・い」

 

23.『天まで登れ!』全員

勇気100%枠、すなわち、アイドルは音楽に祝福されそして音楽に呪われる存在なのだということを突きつけられる楽曲。「この星は君を愛してる だからせいいっぱい愛で応えたい」

 

アンコール

24.スキちゃん』全員

エモ曲のゴリ押しで申し訳ないんですけども、出し惜しまないのが忍者コンなので。というかどう考えても22人分のスキちゃんコール入れたいだろうが?!叫び続けたオタクもメンバーも幸福な疲労感のもと家路に着く、というこのご時勢では贅沢な妄想をしてみる。

 

以上になります。

いやはやこれがまさか実在しないコンサートだとは思えないほどどこをとっても最高なセトリですね!ひとつのグループでハロコンのようなセトリを組めるのが楽しすぎる。思春期真っただ中であるがゆえの焦燥感は、ハローの楽曲によってより切実な輝きを増すにちがいありません。

そして、ハローの良さを知っているオタクは少年忍者さんの良さを無視できるはずがないと確信しています。1年後、2年後、さらにその先にはどんな楽曲が似合うようになっているのか、末永く見つめていきたい所存です。22人ひとりひとり、光り輝け。遠慮なしに、諦めずに。

笠原桃奈さんのあんまり好きじゃないところ三つ

一に、音楽をたくさん知っているところ。
J-POPからK-POPからジャズからクラシックまで、普段聴いている楽曲をこまめにブログで紹介してくれる。そのたびに笠原桃奈さんの音楽への態度がいかに純真で誠実であり、自分の音楽への態度がいかによこしまで不純であるか思い知らされる。
オタクなのだから笠原桃奈さんのすきなものは知っておきたいのにまるで追いつけないので、わたしの知らない笠原桃奈さんが増えるばかりで切なくなってしまう。まあ元よりオタクというものはアイドルについて何も知らない生き物なのであるが。

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ところでオタクとは非常にゲンキンな生き物でもあるので、笠原桃奈さんがキリンジの「エイリアンズ」について書いてくれたときだけは嬉しくて泣いちゃったのであった。

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ちなみにこれは「最近私はジャズが好き。あなたは何が好き?」と笠原桃奈さんに訊ねられそこはかとなく緊張してしまうアイキャッチ

 

二に、どんなときも他人を慮るところ。
今年の2月に笠原桃奈さんのところへやってきたコザクラインコのボーロは、笠原桃奈さんのおペット様として完璧な存在だった。そのやわらかなピンク色と黄色の羽に覆われたすがたはまさに桃のような色あいで、笠原桃奈さんとじゃれあっているようすは桃源郷ともいうべき美しさだった。

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ボーロとの別れについて書かれたブログ。

こんなにあっさり、文字にしてしまえるほど、私の気持ちは全部語れないけど…
それでも、皆さんには知ってもらわなきゃいけないと思ったので、なるべく全力で今の気持ちを文字に起こしています

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そして明言はされていないけれども、おそらく「その日」に書かれたであろうブログ。

一番近くにあるものを、
何より大切にしていきたいと思います。
自分よりずっとみんなにずっとずっと幸せでいて欲しいです。
みんなずっと元気に楽しく健康でいて欲しい

そうやって不幸の只中にあってすら周囲の幸福を願い、あまつさえ愛しい家族の生命とは何ら関係のないオタクたちと悲しみを分かち合おうとする。そんな笠原桃奈さんの優しさにいちいち救われておきながら、何よりもまず笠原桃奈さん自身のこころのことを一番に考えてほしいと願ってしまう。

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新しい家族・ポムの存在をすぐには公表しなかったことも、何のためでもなくオタクたちへの気遣いゆえなのであろうと想像し、己の無力さに打ちひしがれることしかできない。

  

三に、いつも言葉を尽くしてくれるところ。

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笠原桃奈さんは加入以来ずっと自己肯定という課題と対峙しもがき続けてきた人ですが、その葛藤の行き先の多様さを示してくれていたアンジュルムお姉さんたちが次々に卒業していくなかで、恐らく解のひとつを得ようとしているのだと思う。

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すなわち、自分の言葉には得体の知れない(しかし自明の)特別なちからがあるのだということを、笠原桃奈さん自身が真正面から受け止めてその才能と向き合いはじめているようなのだ。

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そのノブレス・オブリージュといってもいい振舞いは和田彩花さんから大いに影響を受けたであろうことは想像に難くないが、単なるポーズではなく笠原桃奈さんの内から湧き出てきた言葉として我々に届くのは、他でもなく笠原桃奈さん自身のその才能があってこそ。
この高潔な覚悟から発せられる言葉たちを漫然と浴びながら、陰気で孤独で姑息なオタクことわたしはアイドルからは決して見えないところから一方的にアイドルを見つめていたいのであるが、最近の笠原桃奈さんときたらそんなことはおかまいなしに、つぶさに言葉のまなざしを返そうとしてくれる。その光のまぶしさに目が焼けてしまいそうになるから、後生だからどうかこちらを見てくれるなと願いつつ失明を恐れる今日この頃。

 

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もう17歳、まだ17歳。その道行の無限の可能性を前にして我々はただ途方に暮れることしかできないのだが、きっと笠原桃奈さんはこれからも空を駆ける鳥のように、どんなに遠くとも地上から目の届く場所にいて我々を手招いてくれるのだと思う。

卑屈なあまり彼女の美点を「あんまり好きじゃないところ」などと言い立てることしか能のないわたしにできることはといえば、笠原桃奈さんが広大な世界で勇敢に羽ばたくことを妨げないよう、粛々と細々と笠原桃奈さんへの祈りを捧げ続けることのみなのである。

 

笠原桃奈さん、17歳のお誕生日おめでとうございます。

あんまり好きじゃないところも含めて、あなたのすべてが好きです。

今日のこの日にあなたを宇宙でいちばん好きであるということ、なによりも誇らしく幸福に思います。

一緒に

笠原桃奈さん、16歳のお誕生日おめでとうございます。

あっというまの濃密な、15歳の一年間。ちょっと思い返すだけで気が遠くなるほど、多くのできごとがありました。

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笠原桃奈さんが15歳になってすぐ、『タデ食う虫もLike it!/46億年LOVE』のリリースと、電光石火ツアーのホール公演がありました。

『46億年LOVE』は、和田彩花さんが作り上げたアンジュルムを象徴する曲になりました。いまだにコンサートで『46億年LOVE』のコールをやっていると、ああ生きているなあ、という気持ちで胸がいっぱいになって、ついぼうっとしているうちに曲が終わってしまうのが難点です。笠原桃奈さんのソロパート「伝えられたら…」は、笠原桃奈さんの抱える切実さのようなものがぎゅっと凝縮されていて、いつもたまらない気持ちにさせてくれます。

電光石火ツアーは結果的に10人のアンジュルムの集大成となりましたが、嵐の前の静けさとでもいえばいいのか、研ぎ澄まされたストイックな構成のなかでギラギラと内側から燃え滾る10人の鋭い雷に打たれました。7期の加入が発表される直前のホール公演だったので、既に隙のない10人体制が春にどこまでの完成を見せてくれるのか、とこのときはまだ安全な期待にぬくぬくするばかりでした。

 

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もちろん今となっては、7期がわずかでも和田彩花さんと同じ時間を共有してくれたことに心の底から感謝しています。しかし当時、わたしを含め多くのおたくたちがかねてより願っていた安定した体制の維持、そしてとりわけ年少メンバーの抱いていた10人への夢が、そこで断たれてしまったことに衝撃を受けたのは事実でした。笠原桃奈さんのおたくとしては、笠原桃奈さんが最年少メンバーでなくなることも大きな問題でした。加入以来ずっと最年少メンバーとして、一身にお姉さんたちにの愛を受ける笠原桃奈さんしか見たことがなかったのですから。

けれども笠原桃奈さんの力強く優しく美しい精神は、おたくの弱く小さな精神をたちまち照らしてしまいました。笠原桃奈さんは最年少としての自分にみずから別れを告げ、和田彩花さんという偉大な魔法使いの弟子のひとりとして、「世界中から愛されたい」という願いのために立ち上がりました。そして笠原桃奈さんと同学年の太田遥香さんと伊勢鈴蘭さんが7期としてお披露目された公演で、笠原桃奈さんは「和田さん、わたし、がんばります!」と高らかに宣言してみせました。世界よ、笠原桃奈さんを見て、わたしの愛する女の子、世界から愛されるため今まさに自分の力で飛び立つ15歳の女の子を見て!と、世界(Twitter)に向かって叫ばずにはいられないできごとでした。

こうしてアンジュルムに集った中学3年生トリオは、冬のハロコン中に伊勢鈴蘭さんが誕生日を迎え全員15歳となり、BEYOOOOONDSの西田汐里さん、江口紗耶さんとともに『夢見る 15歳』を披露しました。5人のパフォーマンスはまさにハローの未来を夢見るような逞しさで、しかもそんな5人のセンターとして笠原桃奈さんが君臨したときの高揚といったら!4スマと比較するといささか気取った表情が、この世代は自分が引っ張っていくのだという気概に満ちてすらいるように見えました。

 

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梁川奈々美さんの早すぎる卒業は、多くのハロメンに少なからず影響を与えました。それはもちろん、彼女と研修生時代の同期であった笠原桃奈さんにとっても。常に少し先を歩いていた聡明な梁川奈々美さんの存在がいかに笠原桃奈さんにとって尊敬すべきものであったか、そして、芸能人ではないひとりの人間として生きるという選択肢についても、笠原桃奈さんは怯むことなくまっすぐに言葉にしてくれるのでした。

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そして、中学校卒業。義務教育と芸能活動を両立することがいかに困難か、それに、アンジュルムお姉さんたちの自由闊達な生き様を見て育った笠原桃奈さんにとって、学校という狭い共同体はともすれば窮屈に感じてしまうのだろうか、などとおたくは邪推してしまうものです。しかし笠原桃奈さんは15歳にして、小さなできごとこそが自分にとってかけがえのないものだと、既に気づいてしまっているのですから、驚嘆せずにいられません。

 

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笠原桃奈さんが高校生になった4月、和田彩花さんのラストシングル『恋はアッチャアッチャ/夢見た 15歳』が発売されました。『恋はアッチャアッチャ』は曲詞ともにすばらしいのですが、とりわけ大サビ前の見せ場パート「踊りたいの!」を歌い上げる笠原桃奈さんのほとばしるような生命力は、筆舌に尽くし難いものです。笠原桃奈さんがこのパートを歌い続ける限り、わたしもずっと笠原桃奈さんと、アンジュルムと一緒にこの世界で踊っていたいと願いながら、ホットピンクのペンライトを高く掲げてしまうのでした。

このころ笠原桃奈さんは突然、髪を顎くらいまでの長さまで切ってしまいました。笠原桃奈さんの長い髪の美しさが大好きだったけれど、おしゃれで大人っぽいボブ桃奈さんのことはもっともっと大好きになりました。しかも、切った髪をヘアドネーションで寄付したというのですから、ますます敬愛を深めずにはいられませんでした。

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輪廻転生ツアーは、ライブハウス、ホール、武道館どれもに足を運びましたが、ツアーを通して笠原桃奈さんは(他のメンバーに較べれば)ほとんど涙を流しませんでした。MCでは常にはっきりと未来への意志を語ってくれました。コンサート中の佇まいにも、明るい輝きのうえに「凄み」のようなものが加わって、アンジュルムの大人っぽい世界観のなかにあっても中枢を担うほどに見えました。そのように精神面でもパフォーマンス面でも背伸びをしていることを自覚しながら、なお自分を高めるべく敢えて背伸びを続けようと、笠原桃奈さんは言うのでした。

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和田彩花さんという人が笠原桃奈さんにとってどれだけ大きな存在であったかは、わたしがここに書くまでもないことです。卒業コンサートの最後のMCで笠原桃奈さんは「和田さんとこれからも一緒に生きていきます」と言いました。その突拍子もなさに笑っているおたくもいましたが、その通りだ、とわたしは思いました。自分の納得する姿でいること、好きな色を身に纏うこと、和田彩花さんの愛を感じること、和田彩花さんを愛すること、それが「一緒に生きる」ということなのです。だからわたしもずっと和田彩花さんと一緒に生きてゆくのだと理解しました。笠原桃奈さんが若干12歳にしてアンジュルムに加入し、和田彩花さんと長い時間を過ごすことができたこと、それをおたくとして同じ時代に目撃することができた奇跡に感謝します。

 

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その公演から1週間後には勝田里奈さんの卒業発表、そしてすぐに8期・橋迫鈴さんの加入発表がありました。勝田里奈さんは加入当初からずっと笠原桃奈さんを「かわいいかわいいもも」とべたべたにかわいがり続けていました。おしゃれで自立した憧れのお姉さんからの褒め言葉や、好きなものを追求し続け遂にはそれを職業とすべく巣立っていった姿は、笠原桃奈さんの「自信」に強く影響したことと思います。笠原桃奈さんは、「大人っぽくなります!」と言いました。それは笠原桃奈さんにとってずっと抱いている目標のひとつですが、その言い方の子供っぽさになんだか安堵してしまったのでした。

勝田さんの卒業から間もなく、中西香菜さんの卒業発表、そしてつい数日前にはカントリー・ガールズの活動休止とともに船木結さんの卒業発表がありました。涙の乾く間もないとはまさに、15歳のお誕生日のときには想像もしていなかった絶え間ない試練。笠原桃奈さんは名実ともにアンジュルムの中堅メンバーとなります。ついこのあいだまでかわいいみんなの妹だったのに、あまりの急速な展開に振り落とされないようしがみつくだけで必死なおたくですが、笠原桃奈さんはもうとっくにその準備を始めているらしいのです。

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笠原桃奈さんが15歳最後のブログの主題に選んだのは、「自分を愛する」ことについてでした。かつて笠原桃奈さんは自信のなさやコンプレックスについて頻繁に言及していたものの、最近は克服しつつあるのかと推察していましたが、ほんとうは今まさに戦っている最中なのでした。好きな音楽をたくさん紹介してくれるようになったのも(個人的にはキリンジを聴いているという記述に浮かれ騒ぎましたが)、写真や服装について書いてくれることが多くなったのも、その戦いの一環だったのだと知り、打ち震えました。お姉さんたちからの愛のうえに、自分自身の愛をも乗せた笠原桃奈さんはきっと、最強です。その戦いを終えたときこそ、笠原桃奈さんは世界中から愛される人になるにちがいありません。

アンジュルムの曲を聴いてる時、アンジュルムのライブを見てる時、そんな時の"自分"を好きになって欲しいです。

笠原桃奈さんは、本人はまだ自覚していないかもしれないのですが、もう立派な一人前の魔法使いになったのだと思います。ちっぽけでつまらないわたしの人生に、何よりも心強いことばの魔法をかけてくれたのですから。アンジュルムを、笠原桃奈さんを好きな自分を愛したい。だって、笠原桃奈さんは最強になるのです。これからも続く数多の困難のなかで、ますます美しく、かわいらしく、逞しく、偉大になってゆく笠原桃奈さんを好きになった自分を、愛するようになってみせます。きっとそれこそが、笠原桃奈さんと一緒に生きるということなのです。

15歳の笠原桃奈さん、宇宙でいちばん大好きでした。

16歳の笠原桃奈さんも、宇宙でいちばん大好きです!